黄土/EARTH COLOR

京都を彩る三番目の色は黄土(きづち)色です。

京都はその長い歴史を通じて、豊かな土資源を利用した独自の土壁文化を培ってきました。

それらの代表的な土として、「稲荷山黄土(いなりやまきづち)」「聚楽土(じゅらくつち)」「九条土」「桃山土」「浅葱土」「錆土」「滋賀江州白土」「大阪土」などの微妙な色の違いをもった土が挙げられます。

その多くは神社仏閣の土塀などに残されていますが、街中でも、黄土色に塗られた旧小学校の洋風建築や老舗レストランなどが目立つことから、京都独特の景観が形成されています。

 

●中華レストラン『東華菜館』本館

四条大橋西詰南側に建つ、大正15年、ウィリアム・ヴォーリズ氏設計によって誕生したスパニッシュ・バロックの洋館で、1924年米国で製造、輸入されたOTIS製の現存する日本最古のエレベーターが有名です。

 

『京都芸術センター』/旧・明倫小学校

京都芸術センターは、京都市の中心部、室町通に面した芸術振興の施設で、明治に京都の町衆たちの力で創られた明倫小学校の跡地と校舎を利用しています。

 

●『京都国際マンガミュージアム』

京都国際マンガミュージアム(Kyoto International Manga Museum)は、2006年、京都市中京区にある昭和初期建造の旧・龍池小学校校舎を改造して設けられた日本最大の漫画博物館です。


10 YR 7.5/6